防衛・宇宙システム事業
経験者採用者 座談会
積極的な経験者採用を続ける防衛・宇宙システム事業では、同業界はもちろん異業界からの転職者も活躍しています。今回は鎌倉製作所に勤務する入社2年目の3名のエンジニアによる座談会を開催。入社理由や仕事のやりがい、働き方などについて、ざっくばらんに語っていただきました。
Profile
これまでのお仕事と
転職のきっかけを教えてください。
-
私は三菱電機が3社目になります。1社目は大手メーカーの防衛部門に勤務し、今と近い製品企画の仕事をしていました。ただ三菱電機に比べると予算規模が小さい会社だったので、できることに限界があって…。別のことをしてみようと一度は医療機器の分野に転職しましたが、社風が合わず退職となりました。そこで元々三菱電機の防衛事業に憧れを持っていたこともあり、チャレンジで面接を受けてみたら、内定を頂くことができました。1社目とは開発にかけられる予算が1桁も2桁も違いますし、当時やりたくてもできなかった仕事に挑戦できる舞台が整っている。迷うことなく入社を決めました。
-
堅田さんは防衛分野の経験があるんですね。私の場合は、全くの異業界で自動車部品メーカーの出身です。自動車関連のソフトウエア開発をしていたのですが、入社4年目の頃から新しい分野でもチャレンジをしてみたいと思うようになり、転職を考え始めました。転職先は幅広く探し、大手の完成車メーカーや電機メーカーからも内定をいただきましたが、最終的に三菱電機に決めたのは、女性エンジニアも多く、長く働いていけそうだと感じたから。防衛予算拡大の話は知っていたので、将来性という点でも魅力を感じました。
-
私は防衛分野のお二人とは違い、宇宙開発の分野で働いています。もともと宇宙に関わる仕事がしたいという想いが強く、新卒で入社したのが、小型衛星事業を展開するベンチャー企業です。人の少ない会社だったので、機械系エンジニアとして幅広い業務を任されていました。充実した3年間でしたが、転職を考えたきっかけは、最初の上司が三菱電機の出身者だったこと。技術力の高さも、先を見越して動く仕事の進め方も優秀で、とにかく尊敬できる人。自分の基礎力の足りなさを実感していたので、三菱電機で磨かれるスキルに興味を持つようになりました。将来的に家族を大切にできる働き方をしたいという想いもありますので、安定性という点にも惹かれました。
現在のお仕事について
教えてください。
-
私は準天頂衛星システム「みちびき」の開発に機械エンジニアとして関わっています。人や自動車の位置など高精度な測位を可能にし、安全運転支援・自動走行分野や鉄道分野、IT 農業分野などに活用されているシステムです。私の主な業務は試験の企画から試験現場での装置の組み立て、試験結果の分析など。自分で手を動かしてCADの図面を描いたり計算したりするような場面もあれば、現場に行って大きな人工衛星の試験を指揮することもあり、どちらにも関われるのが面白いですね。
-
前職の1社目では防衛の中でも後方支援装備に関わっていましたが、今は防衛に直接関わる正面装備の開発を手掛けています。具体的には、次世代の艦艇に搭載する管制システム開発のプロジェクトマネジメント業務です。お客様と直接やりとりを行いながら、前の世代のシステムに対する改善要望を受けて、社内の関係部門やベンダーの取りまとめを行いながら、プロジェクト全体の管理・推進を担っています。
-
私も海上自衛隊向け艦船の管制システムを開発しています。一度動き始めたら、厳しい環境の中で何十年というスパンで長く使われるものなので、要求される品質レベルは非常に高いですね。最初に大きな艦船を見た時は、自分にこの仕事ができるのか不安もありましたが、ソフトウェア開発という点では前職とほとんど同じ。もちろん新しく学ぶことはありますが、異業界の方も経験を活かせるので、不安なく入ってきてほしいですね。
どんな時に仕事のやりがいを
感じていますか?
-
試験現場に足を運ぶこともよくあるのですが、間近で大きな人工衛星が見られることは、宇宙好きの私にとってはこれ以上ない喜び。三菱電機では、私が関わる測位衛星の他にも、「ひまわり」を始めとした地球観測衛星、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の補給機、「火星衛星探査計画(MMX)探査機システム」など、たくさんの宇宙システムを手掛けていますので、興味深い話を聞くことができます。機械だけでなく、ソフトウエアや電気のエンジニアとのつながりも強いので、宇宙開発を軸に知識の幅がどんどん広がっています。
-
私たちが手がけるのは、使う人が命を預けるものなので、彼らにとって満足のいくものを仕上げられた時にやりがいを感じます。要求される仕様も予算も厳しいプロジェクトが多いですが、そんな制約の中で最適解を導き出していく。納品した際に、社交辞令ではなく「いい製品ですね」という言葉をいただけると達成感は大きいです。この領域は限られた企業の、限られたエンジニアだけができる仕事ですから、社会的使命を感じながら働けることもモチベーションにつながっています。
-
私も搭載される艦船やシステムを使うお客様の顔を実際に見た時ですね。自分の仕事が日本を守り、自分の家族を守ることにもつながっていくのだという気持ちが湧いてきます。あとは新しい知識をどんどん吸収できることもやりがいの一つ。わからないことを上司や先輩に聞くと丁寧に教えてくれるだけでなく、もっと詳しい人を紹介してくれたりもします。これからもたくさん勉強して自分なりの強みを作って、将来は育成やマネジメントにも関わっていけたらと思っています。
働き方や職場環境について
はいかがでしょうか?
-
入社して驚いたのは、所属する部署の4分の1を女性エンジニアが占めていたこと。育児と両立しながら働く方や女性の管理職の方もいて、自分のロールモデルになるような存在がたくさんいるのが嬉しかったですね。在宅勤務制度を活用したり、組織内でも協力し合う風土があったりと、働きやすさを感じています。入社にあたっては他のエリアから鎌倉に引っ越して来ましたが、女性寮も完備されていて、引越し費用の会社負担があったことも非常にありがたかったです。
-
確かに福利厚生は充実していますよね。私も寮に住んでいますが、住宅手当もしっかり整っていて、独身の方も対象。リモートワークをどれだけ活用するかは人それぞれで、私の場合は会社に来るのが好きなので基本的には出社ですが、部署の中にはリモートを活用されている方もいます。今後はよりプライベートや家族との時間に重きを置いた生活をしていきたいと考えていますが、当社ならそれを叶えられますし、安心して働き続けられる実感があります。
-
入社前から感じていたことですが、防衛分野に興味がある人にはぜひおすすめしたいですね。日本の防衛を長年支えてきた会社なので、業界の中枢で仕事に打ち込める環境も、切磋琢磨していけるエンジニア仲間も揃っている。先日もレーダー関係の新しい専門書を買いに行ったところ、同じ本を部署のエンジニア2人が持っているのを見たときは「ここに仲間がいる」と思いましたね。そんな仲間たちと熱く議論し合いながら、成長できる環境がここにはあります。
※情報は取材当時のものとなります